治療の概要

レントゲンなどで靭帯骨化が見つかったとしても、臨床症状がなにも出ていなければ治療の必要はありません。 実は日本人の数パーセントに靭帯骨化が見つかるそうですが、症状がでるのはそのごく一部だけです。ただし、骨化がある人は、骨化症の予備軍ですので、脊柱に負担が掛かるようなことは避けるように心がけていただきたいです。

症状が出たとしても、必ずしもすぐに手術するわけではありません。保存療法としてコルセットを装着したり、牽引したりなどが行われます。牽引について、多くの方が「引っ張ること」を目的としていると勘違いしているようですが、実は「牽引することで引っ張られている部分を安静に保持すること」が目的です。よく、「引っ張り方が足りないから、自重をかけてぶら下がってきたよ」なんておっしゃる方がいますが、骨化が悪化しかねませんので気を付けてください。

保存療法だけでは無理と判断されたときに、手術が選択されます。(詳細は別途)

手術の前後に痛みや痺れ、その他の症状があれば薬を使うこともあるでしょう。(詳細は別途)

治療で最も大切なことは、主治医と二人三脚で病気と共存することだと考えています
×「お医者様の言うとおり~」と医師にまかせっきりにすること
×「俺の体のことは俺が一番わかってんだから」と医師をないがしろにすること
いずれともいけない事です。しっかりとした信頼関係を築き上げ、ともに歩いていくことが大切です。