疼痛管理

 痛み止めや湿布を出してくれる診療科はどこ?と問われると整形外科というイメージがありますが、実は整形外科医は疼痛管理にほとんど興味を持っていないという話を、整形外科のDr数名から伺ったことがあります。整形外科は、骨や関節などを切ったり削ったり作ったりすることが主な学問なので言われてみれば当たり前なのですが、骨や関節に問題があれば痛みも出てくるものですから、そちらも何とかしてもらいたいものです。

 痛みを感じさせなくする技術はなにか?といえば「麻酔」です。ゆえに、疼痛管理にもっとも興味を抱いているのは「麻酔科医」なのです。麻酔科から端を発して生まれたものに「ペインクリニック」というのがあります。こここそが、痛みしびれの緩和のエキスパートと言えましょう。ですから、もしも取れない痛みで苦しんでいらっしゃる方は、お近くのペインクリニックか、麻酔科を標榜しているクリニックを探してみてください!

 

鍼灸・整体など

 鍼灸をすることで靭帯骨化が治るとは考えにくいですが、痛みしびれの緩和には役立つと思います。鍼灸によって悪化するとも考えにくいので、既往を伝えた上で適切な治療をしていただくのが良いでしょう。

 整体やマッサージについては、新たな脊髄へのストレスとなる危険性があります。とくに、ボキッと鳴らしたりするのは危険な場合もありますので、主治医と相談の上OKが出た場合のみ利用するというのが良いと思います。また、相手の持っている資格が何なのか?医学的背景がしっかりとしているか?をしらべることも大切です。